太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

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兄弟による性格の違い

 自慢するほどの話ではないが、私はしばらくつきあうと相手の兄弟構成、たとえば一番上か一番下か、兄・姉がいるか、弟・妹がいるかをかなりの確率で当てることができる。それは、兄弟の構成によって性格や相手に対する接し方などに共通点が見られるからである。何気ないしぐさや、ふと見せる表情のなかにそれが表れる。
 そして、長男(長女)であるか次男(次女)であるかを一度聞くとまず忘れない。それは、こちらが典型的な長男、次男のタイプに当てはめて相手を理解しようとするからだろう。
 経営者や政治家を見ていても、長男型か次男型か、ある程度の違いはわかるが、スポーツ選手の場合には個人の性格や特徴がストレートに出るので面白い。
 プロ野球の選手では、大打者として記録や名を残した選手、たとえば王、長島、野村、張本、そして松井、イチローなどにはいずれも兄がいる。長男は大打者になれないようだ。ところが、大投手には長男がけっこういる。私が知るだけでも、金田、江川、野茂、松坂などは長男だ。投手と打者でどこが違うのか? 私はつぎのように理解している。
 草野球でもやった経験のある人はわかると思うが、内角に速い球を投げられると恐いものだ。自然と腰が引ける。しかし、へっぴり腰では打てない。草野球でも恐いのだから、150キロの硬球で内角を攻められる恐怖には想像を絶するものがある。しかも、それを頭にぶつけられてもつぎの打席ではボールに向かっていかなければならない。その点、次男や三男は強い。なぜなら子供のころ、力でかなわぬ兄に対して破れかぶれで向かっていき、殴り返された経験が少なからずあるからだ。
 恐怖との闘いという点では、相撲も野球と同様、いやそれ以上に厳しい。立ち会いに頭と頭で思い切りぶつかり合い、顔を張り合うのだから。そして相撲の世界でも、大横綱といわれる大鵬、北の湖、貴乃花、朝青龍などにはいずれも兄がいる。千代の富士は長男のようだが姉がいるので少なくとも一番上ではない。
 スポーツの世界だけを見て決めつけるのは無謀だが、幼いころの兄弟関係で培われた性格は大人になってもなかなか変わらないように思える。相手の兄弟構成を念頭に置きながらつきあったり交渉したりすると、案外うまくいく気がする。
 (2004.12.5)
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  1. 2004/12/05(日) 13:00:39|
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プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

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