太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

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今年も成人式に思う

 昨年は「荒れる成人式」について書いたが、世間のお灸が効いたのか今年の成人式は比較的平穏だったらしい。それでも、式の最中に罵声を浴びせたり、派手な格好で街を練り歩き警官ともみ合ったりする光景がテレビに映し出された。それを見て私は、別の意味で彼らの将来が不安になってきた。
 彼らは傍若無人に振る舞っているようだが、仲間同士にはたいへん気を遣い、集団の雰囲気を壊さないように行動している。しかも自分の利害や打算を超えて。その意味で、ほんとうは「よい子」たちなのだ(もちろん行動の客観的な善し悪しは別である)。彼らの大半は、やがて職場でバリバリと働き、地域社会でも活躍するような好青年に生まれ変わるだろう。
かりに私が中小企業の経営者なら、彼らの中からとくに見込みのありそうなのを社員として採用したいくらいである。その点では、成人式にも出ようとしない若者の方がむしろ心配だ。
 もちろん、暴れる若者の将来に不安がないわけではない。彼らがやがて社会の第一線で働くようになったとき(すでに働いている者も多いが)、集団の雰囲気や仲間との人間関係にたやすく影響されてしまう「弱さ」や「人のよさ」を、狡猾な大人に利用され、下手をすると事件や不祥事にも巻き込まれはしないかということだ。
 そうならないためには、強がる仮面の内側にある自分の弱さを今からしっかりと自覚しておくことが必要だろう。
(2005.1.11)
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  1. 2005/01/11(火) 13:02:57|
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プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

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