太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

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「足で稼ぐ」研究

 先日、講演で広島を訪れた際、ちょっと足を延ばして友人と周防大島を訪ねてみた。瀬戸内海に浮かぶこの島は、日本最高の高齢化率でも知られるが、『忘れられた日本人』などを著した偉大な民俗学者宮本常一氏の生地としてもっと有名だ。かねてから私は、敬愛する氏の生地を一度訪ねてみたいと思っていた。
 訪れてみると、予想通りのどかで自然に恵まれたすばらしい島だった。日本中を踏破し、調べ尽くした氏の知的好奇心とエネルギーはこんな環境から生まれたのかと勝手に想像した。
 ここまで来たら是非生家を見てみたいという欲が湧いてきた。たまたま出会った老人にその気持ちを伝えたところ、親切なその人は私たちを生家と、氏が眠るお墓にまで案内してくれた。十数年来の夢が叶い、まるで天にも昇る気持ちだった。お目にかかることはできなかったが、常一氏の奥様は95歳の今も元気に畑でサツマイモなどを栽培されているという。
 私が宮本氏に惹かれる理由は志や生き方などいろいろあるが、研究の手法としては徹底して自分の足で歩き、自分の目で見たことだ。「自分の目で見ろ」とか「足で稼げ」とはよく言われるが、ここまでそれを徹底した人は他にいないだろう。
 直接見たものには無限の情報が含まれていて、そこから新しい発想や創造が生まれる。その理由について自分なりに考えることはあるが、またの機会に述べることにしたい。
 とにかく長年の夢が予想以上の形で実現でき、半月たった今でもその余韻に浸っている。

 (2006.6.19)
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  1. 2006/06/19(月) 13:42:00|
  2. 2006年
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

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