太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

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外国人力士への批判に感じたこと

 大相撲の秋場所は、朝青龍の6連覇で終わった。低迷気味だった相撲人気にも、朝青龍、琴欧州をはじめとする外国人力士の活躍で回復の兆しが見える。相撲ファンとしてはたいへんうれしいことだ。
 ところが、一方で彼らのやる気をそぎ、せっかく盛り上がった相撲人気に水を差すことにもなりかねないような発言が相次いだ。横綱審議会の一部委員が、横綱の土俵態度が良くないとか、本場所後に長期間帰国するのを認める親方が悪いなどと口にするのはいかがなものか。私がみるかぎり、けっして批判されるような問題ではない。さらに、生まれながらの金髪力士に髪を染めさせるべきだという意見もあったようだが、これなどは常識の域を通り越して人権侵害に近い。
 とくに私が不愉快なのは、力士の態度や行動に対する厳しい発言のなかに、一種のポピュリズム的なにおいを感じるからだ。
 相撲を国技として守り育てようとするなら、排外的な姿勢をとり続けてじり貧になるよりも国際化した方がよいにきまっている。極論すれば、外国人力士ばかりのなかに少数の日本人力士が混じっている状態でもいいではないか。
 いずれにしても、わざわざ遠い国からやってきて日本の国技で活躍してくれている外国人力士をいじめるようなことをするべきではなかろう。
(2005.9.29)
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  1. 2005/09/29(木) 13:48:33|
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プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

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