太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

続けるということ

 阪神の金本選手が連続フルイニング出場の世界記録を樹立した。本当にすばらしく、「国民栄誉賞」ものだと思う。
 金本選手の足元にも及ばないが、続けたという点で私も少しは自慢できることがある。それは小学校4年生以来、40年以上一日も欠かさず日記を書いていることだ。日記といっても、その日の天気と、その日にあったこと、自分がしたことを数行書いているだけで無味乾燥なものだが、われながらよく続けてこられたと思う。
 振り返ってみると、何かの事情で一日でも書けない日があったらこれまで続けてこられたかどうか自信がない。金本選手も、もし怪我でもしたらその後が心配だ。
 何事でも続けるということは尊いことだが、それ自体が目的化し、しかも絶対的な目的になると問題である。たとえば、小学校でクラス全員が一年間無遅刻無欠席という目標を立て、それを達成したという「偉業」が報じられることがあるが、その過程では相当の無理があったのではないかと想像される。少々の病気では休めないし、遅刻しないために危険な道路横断をしたかもしれない。とくに記録達成が近づいてからのプレッシャーは、自分の記録だけですむ金本選手以上だったに違いない。
 無遅刻無欠席だった子が、何かの理由でたまたま休んでから登校拒否になったという話をよく聞く。禁煙を続けていた人が、飲み屋で一本吸ってしまったのをきっかけに再び吸い出したという例も多い。いずれも、続けることだけが目的になっていたためである。
 むしろ大事なのは、記録が途切れたあとで気分を切り替えて再び続けられるかどうかだ。そのためには、記録を超える大きな目的や目標をもつことが必要だろう。記録が途切れたあとの金本選手にも注目したい。

 (2006.4.18)
スポンサーサイト

テーマ:日記 - ジャンル:日記

  1. 2006/04/18(火) 18:51:03|
  2. 2006年
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<人の扱い、人への接し方 | ホーム | 駒大苫小牧高のセンバツ出場辞退に思う>>

コメント

日記のペースで、このブログを更新してもらえることを期待します。
  1. URL |
  2. 2006/04/19(水) 14:03:38 |
  3. 北見 #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2006/08/22(火) 00:35:23 |
  3. #
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ohtahajime.blog50.fc2.com/tb.php/57-972b2db3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。