太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

マジョリティを制す

 選挙は数の勝負だから、いかに多数派の票をつかむかがポイントになる。かつて農村から都市への人口流出が進むなかで、農村を基盤にする自民党がなぜ与党であり続けられるのか、政治に素人の私はずっと疑問に思っていた。都市の人たちも黙っていないだろうから、官僚型選挙や、選挙区をはじめ自民党にとって都合のよい制度もいずれ改められるだろう。そして、自民党が都市重視へと方針転換したとき農村はどうなるのかと心配していた。選挙制度が少しずつ改正され、小泉氏が総理になったとき、それは現実のものとなった。都市型政治家の小泉氏が人気を集め、都市に軸足を移した自民党が選挙で圧勝するのは考えてみれば当然である。
 かりに民主党が政権を取ろうとするなら、多数に支持される別の対立軸を示さなければならない。その一つは、強者対弱者だろう。ちなみに「勝ち組」対「負け組」だと、誰も自分が負け組だとは認めたくないので支持は得られそうにない。昨年の総選挙で小泉総理が「郵政民営化に賛成か反対か」を争点にしようとしたとき、なぜ民主党は「弱者か強者か」で切り返さないのか私は強く疑問を感じた。案の定、選挙は自民圧勝、民主惨敗で終わった。
 しかし自民党、あるいは小泉内閣にとって一番の弱点は、やはり「強者の方を向いた政治」と攻撃されることだろう。昨日行われた千葉4区の補欠選挙で自民党候補が敗れたのをみて、この弱点を鋭く突かれたら、もしかすると政局は流動化するかもしれないという予感がしてきた。

  (2006.4.24)
スポンサーサイト

テーマ:選挙 - ジャンル:政治・経済

  1. 2006/04/24(月) 09:48:15|
  2. 2006年
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<「足で稼ぐ」研究 | ホーム | 人の扱い、人への接し方>>

コメント

今は格差という言葉だけが先行している気がします。格差自体は悪いことだとは思いません。今回の選挙結果からも強者を支援する自民党が敗れましたが、社会でのいろいろな格差は広がる一方だと思う。
  1. URL |
  2. 2006/04/24(月) 16:55:08 |
  3. #-
  4. [ 編集]

コメントへのコメント

問題は、どんな格差が認められ、どんな格差が認められないのか、でしょうね。その議論が欠けているように思います。
  1. URL |
  2. 2006/04/24(月) 22:28:43 |
  3. 太田 #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2006/08/22(火) 00:33:37 |
  3. #
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ohtahajime.blog50.fc2.com/tb.php/60-b715d9fd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。