太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

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職場の人間関係に悩む新入社員

 卒業生たちが就職して一月半がたつ。ようやく新しい環境にも慣れ、「右か左か」くらいはわかってくるころだ。ところが、周りを見渡す余裕がでると新しい悩みも生まれる。
 彼らが抱えている悩みの中でも、とくに深刻なのが職場の人間関係であり、上司や同僚との関係がうまくいかずに苦しんでいる様子をメールで送ってくる者も少なくない。「上司に嫌われているので、もう会社を辞めたい」と弱音を吐く者もいる。「大きな目標をもって仕事に打ち込むのが一番」と言っても、弱気になっている彼らにそれはできない。そこで私はつぎのように助言することにしている。
 好きと嫌いは紙一重なので、あまり気にすることはない。嫌われるのは相手に関心をもたれている証拠なので、好かれる可能性もあると思っていたらよい。しかし、憎まれたらときには攻撃される覚悟はしておくように。そして、恨まれたら相手は捨て身で何をしてくるかわからない。恨まれるのは相手の人生にダメージを与えるときだから、それだけはくれぐれも気をつけるように。
 新入社員が経験するのはせいぜい「嫌われる」程度のものなので、このように言うと安心するようだ。そのうち彼らも「最近の若い奴は・・・」などと言いだす。そうなるともう安心である。

(2007/5/15)
 
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  1. 2007/05/15(火) 21:28:13|
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プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

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