太田肇 Critical Essays ”個の視点”

同志社大学政策学部教授 (個人尊重の組織論、モチベーション論)  日常生活のなかで疑問に感じたとき即座に書いたものがほとんどです。不完全な内容や思い違いがあるかもしれませんが、お許しください。

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大学教師の承認願望

「承認」について語っていると、たまに「あなた自身は?」と訊かれることがある。私自身についてはさておき、大学教師や学者一般について考えてみると、どちらかといえば承認願望の強い部類に属すると言って間違いないようだ。ただ、承認されたい場所は人によってかなり違いがある。
 私の印象では、だいたいつぎのように分類できるように思う。
●「学究型」 学界で評価されることを第一に考える典型的な学者タイプ。
●「教育型」 教育者としての矜持を保ち、学生から直接間接に評価されることに重きをおくタイプ。
●「学内行政型」 学内行政に関心もしくは使命感を抱き、高い役職ポストに就くことを励みにするタイプ。
●「行政関与型」 国や地方の審議会の委員などとして行政に関与し影響力を発揮するとともに、そこで評価されたいと思っているタイプ。
●「論壇型」 知識人、論客として論壇で活躍し、認められようとするタイプ。
●「タレント型」 マスメディアなどに顔を出し、一種のタレントとして扱われることに喜びを見出すタイプ。

 大まかな比率としては、「学究型」が50%、「教育型」が20%、「学内行政型」が10%、「行政関与型」が10%、「論壇型」が2%、「タレント型」が0.5%・・・といったところか。
 いうまでもないことだが、これは「あえて分類すれば」という話であり、実際にはこれらの混合型やバランス型が大半を占めている。また所属する大学によって偏りがあるのも当然である。さらに、自分が何型かわからないようにカモフラージュしていることもあるし、「論壇型」や「タレント型」のように希望してもなかなか叶わないので最初から視野に入りにくいタイプもある。
 いずれにしても、一般のサラリーマンに比べるとバリエーションがあることはたしかであり、「大学教師には変わった人がいる」という巷の声も、そこからきていると言えなくもない。

(2007/5/27)
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プロフィール

太田 肇

Author:太田 肇
<ホームページ>
http://www.eonet.ne.jp/~ohtahajime/

<職業>
「組織学者」としておきます。

<主な研究分野>
組織論
とりわけ、「個人を生かす組織・社会」について

<肩書き>
同志社大学 政策学部・大学院総合政策科学研究科教授
経済学博士

<著書>
◆最新刊 『最強のモチベーション術 人は何を考え、どう動くのか?』(日本実業出版社)

『個人を幸福にしない日本の組織』(新潮新書)
『社員の潜在能力を引き出す経営』(中央経済社)
『がんばると迷惑な人』(新潮新書)
『子どもが伸びる ほめる子育て』(ちくま新書)
『組織を強くする人材活用戦略』(日経文庫)
『表彰制度』(日本表彰研究所との共著 東洋経済新報社)
『社員が「よく辞める」会社は成長する!』(PHPビジネス新書)
『公務員革命』(ちくま新書)
『承認とモチベーション -実証されたその効果-』(同文舘)
『「不良」社員が会社を伸ばす』(東洋経済新報社)
『「見せかけの勤勉」の正体』(PHP研究所)
『認め上手  -人を動かす53の知恵-』(東洋経済新報社)
『認められる力』(朝日新書)
『日本的人事管理論』(中央経済社)
『承認欲求』(東洋経済新報社)
『お金より名誉 のモチベーション論』(東洋経済新報社)
『「外向きサラリーマン」のすすめ』(朝日新聞社)
『認められたい!』(日本経済新聞社)
『「個力」を活かせる組織』日本経済新聞社)
『選別主義を超えて』(中公新書)
『ベンチャー企業の「仕事」』(中公新書)
『個人尊重の組織論』(中公新書)
『ホンネで動かす組織論』(ちくま新書)
『囲い込み症候群』(ちくま新書)
『仕事人(しごとじん)の時代』(新潮社)
『仕事人と組織』(有斐閣)
『日本企業と個人』(白桃書房)
『プロフェッショナルと組織』(同文舘)

<生活信条>
できるだけ人に迷惑をかけないこと。恩を忘れないこと。

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